【週末展望|PREMIUM通信|Vol.4】今期ダントツに「思惑が入り混じった週」と言えます
HSP RACING-SALONにご在籍いただいております「サロンメンバー様」そして「VIPメンバー様」、今週もあっという間に週末を迎え、【週末展望|PREMIUM通信】のお時間となりました。
PREMIUM通信の執筆を担当いたします、VIP倶楽部支配人の「宗像秀太」でございます。
VIP倶楽部の発足から2週が経過。
HSP認定競走の戦果に安堵しているということはございませんが、PREMIUM通信の内容に非常に好評を得ていることに私自身嬉しく思っております。
それはおそらく【HSPに所属されている皆様の視座が高い事】に起因していることと思うわけですが、競馬に於いて【全体像を理解すること】の重要性を分かっていらっしゃる方が多いという事なのだと思うわけです。
とりわけ馬事産業のヒエラルキーの頂点は
【種牡馬事業】
であることに異論がある方はいらっしゃられないと思うわけです。
その前提で【レースというものをどう捉えるか】が重要となりますが、これは「GI競走であろうともそのGIレースを勝つことが最終目的ではない」という意味になります。
なぜGIを勝ちたいのか?
その答えは「それこそが種牡馬事業に通じるゲートだから」に他ならないわけです。
その道筋の中に「様々な思惑」が存在し、様々な「必然の結果」が生まれるわけですが、その文脈において、先の天皇賞春の結果が、
「ただのGI競走1鞍の的中価値ではない」
ということは念頭に置いておいていただきたいと存じます。
その上で、今週の注目競走に取り上げさせていただくレースが、
【京都新聞杯】
であるということをお伝えいたします。
「え?NHKマイルCじゃないのか?」
という声が聞こえてきそうですが、先週私が「敢えて青葉賞について触れなかった」ことをどうお考えでございましょうか?
GIだから触れる
GIじゃないから触れない
そういった基準でこの「PREMIUM通信の注目競走が選ばれているわけではない」ことはここまでも申し上げてまいりました。
更には、この場は答えやヒントを与える場ではないことも申し上げてきております。
冒頭に示しました通り「多くの方がそのコンセプトを理解してくださっている」わけですが、それでも一部ご理解を頂けてない方や、分かってはいても「NHKマイルCにも触れてほしい」と仰られる方もいると思うわけです。
がしかし申し訳ありません。
今週のPREMIUM通信で「NHKマイルC」に触れることは一切致しません。
むしろ、触れていないことが触れていることにもなるとすら思っております。
「その意味」を是非熟考いただき、なぜ「京都新聞杯を今回今週最大の注目レースとするのか」ということへの理解を深めていただきたいのです。
京都新聞杯の出走馬を種牡馬別にみてみます。
■ロードカナロア産駒
キープカルム
ベラジオボンド
■レイデオロ産駒
アドマイヤテラ
■ヤマカツエース産駒
タガノデュード
■キズナ産駒
インザモーメント
ウエストナウ
オールセインツ
ギャンブルルーム
ジューンテイク
■リアルスティール産駒
ヴェローチェエラ
■キタサンブラック産駒
スカイサーベイ
■ハーツクライ系
ハヤテノフクスケ
ファーヴェント
■その他
プレリュードシチー
ライフセービング
敢えて補助線を入れ分かり易く分類させていただきましたが、父の系統を、
キンカメ系
ディープ系
ハーツクライ系
その他
この「4つの分類」に分けたわけですが、皆様がもしも「社台スタリオンステーション」の人間であれば、「どの系統の馬にダービーに出てほしい」と考えるか?
と質問を投げかけてみたいと思うわけです。
ちなみに先週の青葉賞では
■父キンカメ系
グランアルティスタ
ロジルーラー
シュガークン【1着】
ヘデントール
トロヴァトーレ
■父ディープ系(キタサンブラック含む)
ニシノフィアンス
フォスターボンド
ウインマクシマム
シュバルツクーゲル
アバンデル
ショウナンラプンタ【2着】
■ハーツ系
サトノシュトラーセ
ジンセイ
パワーホール
デュアルウィルダー【3着】
■その他
マーシャルポイント
コスモブッドレア
という結果。
勝ったのはキンカメ系種牡馬【ドゥラメンテ】の子であり、キタサンブラックの兄弟でもあるシュガークン。
人気サイドに支持されはしましたがレイデオロ産駒のトロヴァトーレは11着に惨敗。
更には【ロードカナロア産駒は出走すらない】という状況で、2.3着にはキズナ産駒とYoshida産駒がそれぞれ入線。
この青葉賞の結果と京都新聞杯が【無関係なわけがない】ということはここでも申し上げておきたいのですが、その答えともなる「なにが関連しているのか」という点につきましては、この場で書くつもりは勿論ございません。
がしかし!
過去のPREMIUM通信をしっかりと読んでくださっている方であれば、その部分も見えてくるのではないかとは思っております。
さらに言えば今週のダービートライアル「プリンシパルS」には、
「キンカメ系種牡馬の出走が無い」
という状況。
春競馬、とりわけクラシック戦線においては「1つのレース毎に出走馬を見る」のではなく、全体を通して、
「なぜこの馬はこのレースで、なぜこの馬はあちらのレースなんだろう」
ということを、所属の東西や騎手の都合という事だけでなく、更に俯瞰した「種牡馬事情」の視点から見ることを徹底していただきたいわけです。
視座が上がれば、見える範囲も広くなります。
すると、一見全く関連性がなさそうな個所に「共通項」が見出されたり、そういった「気づき」が得られると思うわけです。
その意味で言えば「京都新聞杯」を語っているようで、実は「NHKマイルC」に繋がる話もしているという事。
今回の京都新聞杯は「2024年の競馬事情を多分に孕んだレースである」と考えていることから、GI競走を差し置いてでも「紹介する価値がある」と見立てて、ここでご紹介させていただいております。
もちろん、NHKマイルCも重要なレースでございますが、ある意味では「ご参加される皆様」はそこで様々な事実を垣間見れるわけです。
このPREMIUM通信に関しては、SALONメンバー様を中心とした「VIP倶楽部にご参加いただけていない方」が目を通してくださっていることが多いということもあって、この様な題材とさせていただいたということでございます。
だからこそもう一度冒頭に申し上げました
「先の天皇賞春の結果が、ただのGI競走1鞍の的中価値ではない」
と申し上げたことを思い返していただき、先週のPREMIUM通信を中心に【天皇賞春について私が何を申し上げたか】については、今一度読み返していただくことをお勧めいたします。
今週のPREMIUM通信はここまでとさせていただきます。
株式会社HSP
VIP倶楽部支配人 宗像秀太