【結果大解剖|Vol.5】波乱のヴィクトリアMから一夜明けて

【結果大解剖|Vol.5】波乱のヴィクトリアMから一夜明けて

サロンメンバーの皆様、そして、VIPメンバーの皆様
「結果大解剖」のコーナーにて執筆を担当させていただきます、VIP倶楽部支配人の「宗像秀太」でございます。
週末展望【PREMIUM通信】と併せて、HSP VIP倶楽部の現状を逐一ご報告させていただきますので、よろしくお願いいたします。

さて、大波乱の決着となってしまったヴィクトリアマイルから一夜明けて、弊社社内でもその余波に対しての対策を進めております。
VIP倶楽部の中で取り扱っている情報の中でも「最上位ランク」に位置する「G-PRIME指定」が与えられた情報での敗戦だったということもあり、多くの皆様に落胆を与えてしまったこと、改めて大変申し訳ありませんでした。

その原因はいくつか取り上げることは可能ではございますが、その内容自体が「安田記念」へと直結するということもあり、この結果大解剖では公開許可が下りておりません。

=競馬において終わりは始まり=
結果の回顧は「未来を切り開く」

ここまで申し上げてきた通り、今回の敗戦は「次の的中の糧となる」ことは間違いなく、早々に情報規制が敷かれてしまっていることにつきましてはご理解を賜りたいと存じます。

それでも、この敗戦を振り返らずに次の一歩を踏み出すこともあり得ませんので、公開できる範囲で振り返りたいと存じます。

ちなみに、週末展望PREMIUM通信にて「注目すべき競走」として取り上げておりましたもう一つの京王杯SCに関しましては、

1着〇15ウインマーベル
2着◎4レッドモンレーヴ
3着△11スズハローム
3連単2万3210円的中(28点)

という結果をお届けしております。
こちらのレースにしても「カナロアショックの補填」という背景があり、本来であれば「レッドモンレーヴの勝利」が生産界から最優先で望まれていた結果だったわけですが、結果は差し替えされてのハナ差の2着。

馬券こそ、

1着◎〇
2着◎〇
3着△△△△△△△

1着◎〇
2着△△△△△△△
3着◎〇

という3連単フォーメーションでお届けしておりましたので、的中は残せましたが「情報がキレイに結実したか」という意味では、レッドモンレーヴのハナ差の2着は理想とは言えない結果であったわけです。

つまり、先週注目と取り上げていた「Vマイル」「京王杯SC」において、馬事産業界からの視点で見てしまえば、共に理想の結果を得られることが出来なかったというのが実際でございます。

PREMIUM通信でも触れました通り、レッドモンレーヴは「父ロードカナロア|母父ディープインパクト」という非常に重要な配合を持つ馬であり、なぜ一度は先頭に躍り出たにもかかわらず差し返されての2着敗退となってしまったのか。

ブラックタイプの視点で見れば「GIIの2着」にももちろん価値はありますが、とはいえ「1400mベスト」の同馬にとって、この京王杯SCはGIレースに臨むのと同じレベルの勝負度合いだったことを考えますと、非常に悔しい取りこぼしであったと断罪せざるを得ないわけです。

その上でヴィクトリアマイルに話を戻せば、

◎マスクトディーヴァ=母父ディープインパクト

の3着という結果もまた、GI競走のブラックタイプ獲得が叶ったとはいえ、「負けてはならないレースであった」わけで、正直、あのモレイラにして、あのような強引な騎乗をここで実行してしまうとは、正直、今でも納得がゆきません。

秋華賞以降はこのレースを目標に「マイルのみ」を使ってきたことで、今回は発馬もしっかり出て、更にそれなりのペースであったにもかかわらず前半の追走も問題なくこなせておりました。

内にフィアスプライド、スタニングローズを見据え、左後ろにウンブライル。
ハーパーの前に位置取りを取り切った際には、正直「勝った」と思った次第。

しかしここであのモレイラをもってしても「頭に血が上ってしまうのか…」という俄かには信じがたいことが起こってしまいました。
実際、向こう正面から終始マスクトディーヴァの外で蓋をしていたドゥアイズ鮫島駿騎手。
このポジションの直後が勝ったテンハッピーローズが陣取っていたポジションになりますが、その目の前でドゥアイズの鮫島騎手とマスクトディーヴァのモレイラ騎手がやりあってしまうことになるとは、この時点では正直想像だにしていなかったわけです。

マスクトディーヴァは仕掛けどころでもたつく癖がありますので、4コーナー時点ではドゥアイズ、ウンブライルに前に出られています。
しかも末脚の切れ味は一級品なわけですから、外をふさがれていたとしても最内を狙えばいいわけですし、そこにも十分なスペースはあったわけです。

にもかかわらず、終始外に蓋をされていたドゥアイズに体をぶつけてこじ開けることを選んだ挙句玉砕され、そこから急ブレーキを踏んで内に切り替えしての3着。

まるでケンタッキーダービーの直線を見ているかのようでしたが、これは明らかなモレイラ騎手のボーンヘッド。

多少詰まっていたとしても、最初から内を狙っていれば間違いなく差し切れたといえる脚を残していましたが、彼は、そうせず「ムキになった」としか言えない騎乗で、勝利を逃してしまいました。

先日ボクシングの井上尚弥選手が初めてのダウンを喫し、「彼も人間だったのだ」といったコメントが数多く出ておりましたが、モレイラもムキになることがあるのか、という意味では「彼も人間」ということは間違いありませんが、それでも「騎手としての冷静さ」は保っておいてほしかったというのが正直なところ。

しかも、そもそも横にいたのは「ドゥアイズ」であり、彼女は東京では「左(内)にモタれ気味に走る馬」なわけです。確かにそれが不運でもありましたが、その事を知らずにモタレてくる内側からドゥアイズに馬体を併せこじ開けようとしていたのであれば、それは無謀であり、単純に「知らなかった」では済まされないレベルのボーンヘッド。

このレースを勝たねば今後の日本での短期免許取得が難しくなってしまう事なども彼に誤った判断をさせてしまった要因の一つだったかもしれませんが、私としては、

「あそこでドゥアイズに馬体を併せに行ったこと」

については、正直今でも理解が出来ないというのが本音でございます。

あれがドゥアイズでなければ、阪神牝馬Sのモズゴールドバレルの様にこじ開けられたかもしれませんが、一番空く可能性が少ない、左(内)にモタれてくるドゥアイズにぶつけに行くという最悪の判断。

焦りというよりも、正直、彼はどこかで「日本の騎手を舐めていた」のかもしれないと思った次第。
非常に残念な結果であったと言わざるを得ません。

その上で、仮にマスクトディーヴァが勝利をしていたとしても、テンハッピーローズを拾えなかった事実は消えません。

それがたまたまドゥアイズとマスクトディーヴァの直後にノンプレッシャーで追走できたという偶然が重なっていたからだとしても、それが競馬であり、そういった想定をすることが私共の使命である以上、テンハッピーローズを買い目指定できなかったことについては、大いに反省しなければならないと考えております。

大変申し訳ございませんでした。

また、ナミュールについての話に関しても本来はここで申し上げるべき議題ではございますが、その内容が「安田記念に直結してしまう」ということも含め、ここでは触れることが出来ないこと、ご理解ください。

様々な事象が絡み合ったことで、14人気のテンハッピーローズの優勝という結果となってしまったヴィクトリアマイルですが、この敗戦は勿論今後の糧になる敗戦であり、「このようなケースが起こりうる可能性を常に見極めることの重要性」を私共に植え付けてくれました。

その意味でも「この敗戦を無駄にしないこと」こそが私共の使命。
本日の結果大解剖ではこのことを宣言し、後の結果でこの宣言がしっかりと根付いているということを証明し続けてまいりたいと思います。

本日の結果大解剖はここまでとさせていただきます。

明日、今週のオークス、来週の日本ダービーの取り扱いについて、公式発表がございます。
以前より申し上げております通り「この2鞍は馬事生産振興会が”あのレース”として提供することが決定済み」であり、私共HSPとしてはその事実を知っている以上、取り扱いが出来ない状況にございます。

もちろん、HSPの会員様には既に「馬事生産振興会」の直接会員になることをお勧めしておりますので、ご登録済みの方に関しては、このあたりの事情は私共より詳しいと存じますが、改めまして明日、HSPとしての公式声明が出るとのことですので、そちらも併せてご確認ください。

尚、その中で今週より取り扱いが始まります、

・振興密約連動情報
・振興密約デリバティブ

に関する話も触れてゆく予定とのことですので、必ずお目通しください。

令和6年5月13日
株式会社HSP
VIP倶楽部支配人 宗像秀太